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とろきちみいた(水樹晶)
性別:
女性
自己紹介:
アニオタ・ジャニオタ・ゲームオタ・パチンカーという経歴を持つ腐女子。

今は週2パチンカーと週4パートタイマーをしつつ、昔ほどではないがアニメ・漫画・ゲームを楽しむ主婦。
子供がまだいないのでやりたい放題(笑)
遅まきながらエヴァの53に手を出し、脳内妄想警報発令中。
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腐女子的発言が多々発生しているブログ。 BL・やおい等の意味が分からない方・嫌悪される方は回れ右。 只今、エヴァにハマリ中(遅っ)
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2009-07-27(Mon)
honey前編 (庵53)

蜂蜜ー

あまあま~

イチャついてるの、最初だけでごめんなさい。。。


・・・眠い。ものすごく眠い。
ふとカヲル君を見てみると涼しい顔でコーヒーを飲んでいる。
カヲル君と、その、え、えっちなことするのはイヤじゃない・・・
むしろ嬉しいくらいなんだけど。
次の日も学校に行かなきゃならないっていうのに、手加減というのもを知らないのだ、この人は。
 
 
昨日、帰りにカヲル君ちに寄って、そのまま泊りこんでしまった。
二人で宿題してたハズなのに、いつの間にかカヲル君に押し倒されちゃって///
明日の学校のことが頭をよぎって抵抗してみたけど、やっぱりカヲル君には弱い僕。
「ダメなのかい?」なんて哀しげな顔されると、何も言えなくなってしまう。
僕も相当病んでしまっているらしい・・・カヲル君に。
 
 
朝になってなんとか起き出して、朝食の用意をする。
カヲル君にはコーヒー、僕はカフェオレ。
食パンをトーストして、目玉焼きも焼いてみた。
トーストに蜂蜜を塗ってみた。疲れてるときには甘いものだよね。
・・・うー、それにしても眠い。
・・・・・・・
「シンジ君」
「・・・・ふぇ?」
「トースト持ったまま寝てたよ?」
「・・・嘘っ!あー・・・蜂蜜が・・・」
トーストからしたたり落ちた蜂蜜は手首をつたっていた。
僕はぺロリと蜂蜜をなめた。
「・・・・っ シンジ君っ・・・」
「?」
「僕も手伝ってあげる」
「へっ!?いいよっ」
・・・しまった・・・カヲル君が何かに目覚めてしまった///
後ずさる僕の腕をつかんでそっと唇を寄せる。
僕と同じように蜂蜜を舌で掬い取る。
昨日の夜、さんざん僕の体を這いまわった唇。舌。
僕の体がビクリと震えた。
「ふふ・・・感じちゃった?僕も同じだよ。さっき君が舐めてたの見て欲情しちゃったのさ」
そう言いながらこちらをじっと見つめてくる。・・・カヲル君、それ反則。
「甘い・・・」
「そりゃあ、蜂蜜だから」
「違う・・・君の肌が。甘くて溶けちゃいそう」
あーもう・・・遅刻決定。いや、病欠決定?
昨日だって急にカヲル君ちに泊まるからって連絡したのに、
今日学校休むなんて言ったらなんて言われるか・・・
でも目の前の恋人はやめてくれそうもないし。。。
「・・・?シンジ君?」
いろいろ考えていて黙りこんでいた僕を見て、カヲル君はそっと掴んでいた腕を離した。
「・・・ごめん、シンジ君。学校、行こうか・・・」
カヲル君が引いたことに僕は内心驚いていた。
 
 
学校を休まずに済んだことは良かったものの、カヲル君の態度が気になって授業なんて上の空。
それに、授業の合間の休み時間にはちょくちょく会いに来てくれていたのに、
今日はまだ一度も来てくれてない。。。もう4時間目なのに。
急に不安になってきた。僕、嫌われたのかな・・・・
 
昼休みの時間になっても、カヲル君は姿を見せない。
いてもたってもいられなくなって、僕はカヲル君の教室まで足を運んでいた。
廊下からこっそりのぞいてみると、カヲル君は頬杖をついて何か考え事をしているようにも見えた。
たった半日会えなかっただけなのに、カヲル君の姿を見て涙がこぼれそうになった。
不意にこちらに顔を向けられ、目が合う。
一瞬、間をおいてカヲル君は椅子から立ち上がってゆっくりとこちらに向かって歩いてきた。
「屋上・・・行こうか」
そう告げられ、二人で屋上に向かう階段を上る。
でもカヲル君はいつもの優しい笑顔を見せてくれない。
隣りに居るのに、一緒に歩いてるのにどうしようもなく不安になる。
幸い、屋上には誰もいない。
「あ、あの・・・カヲル君・・・僕のこと嫌いになったの?」
最後の方は消え入るような小さな声になってしまって。我慢してたけど、涙がこぼれてしまった。
「え?」
「休み時間も会いに来てくれなかったし・・・っく・・・昼休みも・・・ひっく」
泣いている顔を見られたくなくて、ごしごしと腕で目元を拭う。
カヲル君の反応がない。やっぱりそうなのかな・・・
顔を上げられない。たった数秒の沈黙がとても長く感じられた。
するとカヲル君はふわりと僕を優しく抱きしめた。
「・・・嫌いになんかなるワケないじゃないか。こんなに、こんなに愛しいのに・・・」
切羽詰ったようにそう言うと、優しい触れるだけのキスをくれた。
「僕のほうこそ嫌われたのかと思った・・・時々、困ったような顔で僕を受け入れてくれるから」
「・・・っ!それは・・・///」
多分、あの時のことだ。学校休んだらミサトさんに何言われるか分からないと考えていた時。
明日も学校あるのに・・・と考えていた時。
そんな時の僕の態度が君を誤解させていたんだね。
「・・・イヤじゃないんだ。そういう訳じゃない。でも、僕たちはまだ他にも
 やらなくちゃいけないことが・・・たくさんあって・・・」
いままで一人でいることが楽だと思っていた僕。
他人と出来るだけ接触しないように人を避けていた僕。
そんな僕をカヲル君は受け止めて好きだと言ってくれた。
最初は戸惑ったけど、一緒にいるうちにどんどん惹かれていった。
優しい君。僕はこんな人間なのに。弱い人間なのに。
僕もちゃんとカヲル君に優しさをあげたい。愛したい。すべてをくれる君に僕を全部。
 
 
続きます。。。

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